「頑張って」の呪縛を解き放つために:あの時の私に、寄り添う言葉

私自身、精神疾患になる前は、周りの人に当たり前のように「頑張って」「頑張れ」と言っていました。

何の悪気もなく、ただ相手を励ましたい、応援したい一心で使っていた言葉です。

まさか、その言葉が誰かを深く傷つけ、追い詰めることがあるなんて、想像すらしていませんでした。

当時は、それがごく自然な、ポジティブなコミュニケーションだと信じて疑わなかったのです。

でも、自分が精神疾患を経験してからは、この言葉を安易に使うのをやめました。

なぜなら、「頑張って」という言葉が、あの時の私にとって、とてつもなく重く、そして心に突き刺さる「呪縛」のようなものだったからです。

体調を崩し、心が疲弊している真っ只中で「頑張れ」と言われると、私の心はこんな悲鳴を上げていました。

●「いつまで頑張らなきゃいけないの?

もうこれ以上、どう頑張ればいいのか分からない。

体も心も鉛のように重くて、少しも動かないのに、どこまで頑張ればこの苦しみから解放されるの?と心の中では思っていました。

●「どこまで頑張れば、私を認めてもらえるんだろう?

こんなに苦しくて、毎日息をするのもやっとで、それでも必死で生きているのに、まだ足りないの?頑張り続けないと、私は価値がないってこと?それぐらい些細な言葉が私を苦しめていました。

●「休んじゃいけないの?

少しでも休むと、途端に罪悪感に苛まれました。

周りの期待を裏切ってしまうんじゃないか、みんなに置いていかれるんじゃないか。

でも、休まないと、本当に心が壊れてしまう寸前でした。

●「何を頑張ればいいのか、もう教えてほしい

漠然と『頑張れ』と言われても、具体的にどうすればこの苦境を抜け出せるのか、全く見当がつきませんでした。

何をどう改善すればいいのか、誰か、具体的な方法や出口を教えてほしかった自分が当時いました。

当時の私は、もうこれ以上は無理だと分かっているのに、「頑張れ」という言葉に背中を押され、無理にでも頑張り続けようとしていました。

頑張りたくても体が動かない、心がついてこない。

そんな自分はダメな人間だと、さらに深く落ち込む悪循環に陥っていました。

周りの期待に応えられない自分への失望と、頑張り続けなければ存在価値がないかのような焦りが、常に私を支配していたのです。

その時に本当に欲しかったのは、頑張りをさらに求める言葉ではありませんでした。

ただ、私の苦しみを理解し、そっと寄り添ってくれる温かい言葉、私の存在そのものを認めてくれる言葉でした。

無理に頑張らなくてもいい、休んでもいいんだよ、という許しの言葉が、どれほど心に響いたことでしょう。

だからこそ、私は今、相手を励ましたい時に「頑張って」の代わりに、こんな言葉を選ぶようにしています。

「頑張って」以外の、心に寄り添う励ましの言葉

私は相手の状況やニュアンスに応じて伝える言葉を変えています。

例えば・・・

1. 共感と理解を示す言葉

  • 辛かったね
  • 大変だったね
  • しんどいよね
  • よく頑張ってきたね」(過去の頑張りを認める)
  • 無理もないよ

相手がものすごく大変な中頑張ったことに対して私は上記の言葉を伝えるようにしています。

時間に追われてる中ここまで頑張ってる相手の気持ちに寄り添うように伝えています。

2. 安心感と支えを伝える言葉

  • 大丈夫だよ
  • 私(たち)は味方だよ
  • いつでも話を聞くよ
  • 一人で抱え込まないでね
  • 何かできることがあったら言ってね
  • ここにいるからね

あなたは一人じゃない、何かあったら私が支えますという気持ちを込めて伝えています。

3. 休息と自分のペースを促す言葉

  • 無理しないでね
  • ゆっくり休んでね
  • 焦らなくて大丈夫だよ
  • 〇〇さんのペースでいいんだよ

私は自分のペースを大切にできないまま仕事をこなしていたので、自分にも言えることだな、自分も大切にしつつあなたも自分を大切にしてねという思いを込めて伝えるようにしています。

4. 相手の存在を肯定する言葉

  • 〇〇さんがいてくれてよかった
  • 〇〇さんの存在が(私にとって)大切だよ
  • 焦らなくても、〇〇さんは〇〇さんのままで素敵だよ

自分を肯定することももちろん大切ですが、相手のことも肯定することももちろん大切です。あなたのことをいつも尊敬していますという思いを込めて伝えています。

5. 前向きな気持ちをそっと後押しする言葉

  • 少しずつでいいからね
  • 応援してるよ」(プレッシャーにならないように、そっと)
  • きっとうまくいくよ

病気の症状が回復してきたときや、相手が少しずつ前向きになってきたタイミングを見計らって、私は伝えるようにしています。

これらの言葉を選ぶポイントは、相手の今の状況を想像し、相手が本当に求めているのは何かを考えることです。

時に、言葉をかけることよりも、ただ隣に静かに座っていること、黙って話を聞くことの方が、何倍も相手の心に響くこともあります。

励ますことは、必ずしも「元気を出させる」ことだけではありません。

時には、相手の苦しみを共に受け止め、寄り添うことそのものが、何よりの励ましになることもあります。

このような言葉が、あなたの人間関係の中で、相手に寄り添うときが必ずあると思います。

その時にあなたの気持ちを込めて伝えてあげてほしいです。

このブログが誰かの気持ちに寄り添えてますように・・・